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CPI(Community Periodontal index)
CPIとは集団における歯周疾患の程度を表す指標である。CPIではCPI専用のポケット探針を用いてコードを評価していく。同じ歯で複数の評価がある際は高いコードを採用する。診査部位は区画にわけ、それぞれの区画で最高コードを記録する。また、各区画の中で最高コードを個人コードとし、治療方針が決まっていく。
評価基準
コード0:歯周疾患の所見が見られない。
コード1:ポケット探針による測定後に出血がある。
コード2:歯肉縁上または歯肉縁下歯石がある。
コード3:ポケットの深さ4~5mm
コード4:ポケットの深さ6mm以上
診査部位
Sextans(6分画法) Index teeth(代表歯法)
7-4 3-3 4-7 20歳以上 76 1 67
7-4 3-3 4-7 76 1 67
19歳以下 6 1 6
6 1 6
治療方針の分類
カテゴリー0 歯周治療の必要なし(コード0)
カテゴリー1 個人の口腔清掃の改善(コード1)
カテゴリー2 カテゴリー1とスケーリング、ルートプレーニング(コード2or3)
カテゴリー3 カテゴリー2と歯周外科などの複雑な治療(コード4)

尖端球状
圧は20g以下
ポイント1 CPIプローブと普通のプローブ
CPIプローブに関する問題で気をつけたいのが普通のプローブとの鑑別する写真問題である。一見、内容から間違えないと思うかもしれないが、試験中のという緊張感の中で写真を見た時に普通のプローブを選びがちな学生が多い。CPIプローブは先端の球状を見逃してはならない。また、プローブ圧は20g以上を超えてはならない。ブラッシング圧と混同しないこと。
ポイント2 診査部位
Sextans法では各分画に抜去を必要としない歯が2歯以上ある場合に診査対象となる。また、一般的に唇(頬)・舌側の各近遠心隅角部と唇(頬)・舌側の中央部の6箇所を計測するが、歯科疾患実態調査では唇(頬)・舌側の各近遠心隅角部の4箇所を計測する。
ポイント3 CPI変法
2013年からCPI変法が導入された。CPI変法では従来のCPIプローブを用い、対象歯を全歯に広げ、歯肉出血スコアと歯周ポケットスコアを加えた。
歯肉出血スコア 歯周ポケットスコア
0:プローブ後に出血なし 0:所見なし
1:プローブ後に出血なし 1:歯周ポケット4~5mm
9:除外 2:歯周ポケット6mm以上
X:対象歯なし 9:除外
X:対象歯なし