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齲蝕の指標 — 計算だけではなく指標の意味も —
齲蝕経験
齲蝕については個人に対しても、地域歯科保健活動で評価する場合でも、未処置の齲蝕だけではなく過去に齲蝕になった歯も含めて評価する。
D(d) :未処置歯齲蝕(二次齲蝕も含む)
M(m※) :齲蝕による喪失歯
F(f) :齲蝕による処置歯(予防填塞、白斑歯は含まない)
e :要乳歯抜歯
※5歳未満に使用
齲蝕経験を用いた疫学指標
DMF者率(%)= ×100
DMF歯率(%)= ×100
DMFT指数=
DMFいずれかを1歯以上もつ者の数
被験者数
被験者におけるDMF歯(面)者の数の合計
被験者数
被験者全員のDMF歯の合計
被験者数
ポイント1 齲蝕経験の基本
D、M、Fは永久歯、d、e、(m)、fは乳歯のう蝕経験歯に用いる。同じ口腔内であっても、永久歯と乳歯を分けて数えることが基本である。
ポイント2 乳歯評価のポイント
乳歯の場合は、自然に歯が生え変わることがあるため、mを考えた場合に、齲蝕による喪失なのか、生理的脱落なのかを区別することが難しいので、乳歯ではmをカウントせずにdefを用いる。しかし、5歳未満の場合は、歯が生え変わることはないため、dmfを用いることができる。
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